(cache) 小沢氏、震災対応で首相に直談判 倒閣視野、来週にも - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 小沢氏、震災対応で首相に直談判 倒閣視野、来週にも


     民主党の小沢一郎元代表

     民主党の小沢一郎元代表は、東日本大震災や福島第1原発事故への政府対応を不満として、近く菅直人首相に会談を申し入れる方針を固めた。小沢氏周辺が14日、明らかにした。首相の指導力不足を指摘して対応改善を求める見通し。与野党で退陣要求が相次ぐ中、首相が会談に応じない場合も含め、対応次第では小沢氏や支持派議員が倒閣の動きを強めるとの見方があり、緊迫した局面も予想される。

     小沢氏は統一地方選後半戦が投開票される24日までに会談を実現させたい考えだ。13日には周辺に「首相に意見を言うために会う。とにかく信義を尽くしてみる」と表明。「それでも聞いてもらえなかったら仕方がない。後世『あの時の政治家がきちんと対応せずに日本をつぶした』と言われるわけにはいかない」と、倒閣も選択肢から排除しない考えを示唆した。

     側近議員によると、小沢氏が危機感を募らせているのは対応の遅れ。政府や民主党内に会議や対策チームが乱立する一方、権限や目的、組織同士の関連性が不明確だとして「指揮系統をシンプルにして政治主導でトップが責任を持って迅速に判断すべきだ」と提言する見通しだ。挙党態勢の構築も求めるとみられる。

     特に原発事故で状況悪化を受けて徐々に避難区域を拡大した手法を批判。「最初に大きく構え、安全を確認して縮小する方法を取るべきだった」と主張しているという。

     小沢氏は政治資金問題での党員資格停止処分に不服を申し立てている状況。3月11日の震災発生以降、地元の岩手県が被災したこともあって表向きの政権批判を控えてきた。しかし4月10日の統一選前半戦で民主党が敗北したのを受け、12日の鳩山由紀夫前首相との会談で、菅政権では震災に対応できないとの認識で一致。13日には「無責任な内閣の対応は、さらなる災禍を招きかねない」との文書を配布するなど批判を強めていた。

      【共同通信】