石巻市で10日、国内外のボランティアによる「まちなかスマイルプロジェクト」が始まった。6月末まで市中心部に堆積した土砂やがれきの撤去を続ける。
市災害対策本部や市災害ボランティアセンター、石巻災害復興支援協議会が呼びかけ実現した。この日は市民を含め約800人が参加、立町通りなど中心商店街の歩道に積もった土砂をスコップとブラシで排除した。
初めてボランティアをしたという神奈川県座間市の無職、榎本由希望さん(29)は「ニュースなどで被災の状況を見て、お役に立てればと参加した。石巻に来て被害の大きさと津波の威力を実感し、言葉で表現できない衝撃を受けた」と語った。商店街の店主の一人は「有り難い。商店街復興に力を与えてくれる」と感謝していた。【石川忠雄】
毎日新聞 2011年4月11日 地方版