▼4年後にはきっと大もうけ・・・


まめ知識

「kW」と「kWh」の違いは?

 「kW」と「kWh」の違いを知っていますか?「kW」というのは、”電力の大きさ”を表わす単位のことです。「kWh」というのは、”電力の大きさに時間(24時間)をかけたもの”を表わす単位のことなのです。少し、ややこしいですね(^^;)

 

私たちが生活する際に使う電気量は、年間で約5,500kWhに上ります。その電力量は、一度に○○を○本つけることができるだけの電力量に匹敵します。これだけの電気を使うのに、私たちが電力会社に支払っている金額は、年平均で約120,000円になります。この電気料金を、少しでも節約することはできないのでしょうか?
 
 1日の平均風速が4m/sの場所に、15W出力の自家風力発電機を設置すると、1年間で約132kWh約3,500円分の電力を発電することができます。この規模の風車の値段は1万五千円程度かかるので、風車を購入してから約五年後から、利益となります。
また、同じ条件で、400W出力の自家風力発電機を設置すると、1年間で15W出力風車よりもはるかに多い、約300kWh、約90,000円分の電力を発電することができます。この場合、風力発電に必要な設備をそろえるのにだいたい35万円ほどかかるので、風車を購入して4年後から、利益となります。
しかし現状は風は思ったようにふいてくれないことが多く、10年くらいを見ておけば利益につながる可能性は出て来ます。風力発電は寿命のある太陽パネルなどと違い、半永久的に発電できるため多大なるメリットを有しています。日本もようやく今年から風力発電に力を入れてきたので、太陽発電の時と同様に、家庭にも助成金などがおりるようになるかもしれません。

皆さん、風力発電をしてみてはいかがでしょうか!?


 

■風車の各部の名称や働き


 

■電気を発電して家庭で利用されるまで

 一般的に大型の風力発電機は、ブレードの回転により発電機が回転し、発電された電気は電気ケーブルを通って変電器へと送られます。そこから、バッテリーへ蓄電されたり、DC-ACインバーターを経由して、家庭用の電気として利用されたりする、というのが一般的なようです。


 

=用語=

LNG
 液化天然ガスのことです。石炭・石油による火力発電と違い、硫黄を含まないので有毒性は少ないです。LNGを燃やして水を熱し、そのときに発生する高温高圧の蒸気でタービン(羽根車)を回し、発電機を回して電気をつくります。(汽力発電

 

他の発電の特徴
■火力発電
・CO2を大量発生する

■水力発電
・CO2を排出しない
・ダムなどの設備が必要になる

■原子力発電
・発電コストが安い
・CO2の排出少量
・一度間違えば大惨事になる
※日本以外の先進国ではこれ以上の増設は取り止めになった。

 

※京都議定書
 1997年12月に、国連気候変動枠組み条約第3回締約国会議(COP3)京都会議で採 択されたもので、以下の内容を定めています。

・先進国全体で、温室効果ガス6種類の排出量を、1990年レベルから平均5.2%削減 する。共同達成方式で、日本6%、米国7%、EU8%。
・期間は2008年から2012年まで。
・削減目標値達成のため、次の方式を認める。
1.吸収源として森林などの分を差し引くネット方式
2.先進国の間でプロジェクトを行う共同実施(JI)
3.途上国とのプロジェクトを通して削減する、クリーン開発メカニズム(CDM)
4.排出量取引

 

■日本のエネルギーの状況

「日本のエネルギーの実態」
 日本の電力の大元は火力発電でまかなわれています。しかし火力発電は今世界で問題となっている温暖化への影響がある二酸化炭素CO2の発生が問題とされており、次に多い原子力もCO2の発生は少ないのですが、チェルノブイリでの世界最大の放射線事故や、日本でもこれまでの中で3番目にひどい東海林村での放射能漏れ事故などのように、一度事故を起こしてしまうと取り返しのつかないことになってしまいます。今後、火力・原子力に頼る状態を続けることはできません。特に原子力などは、一度でもチェルノブイリのような事故が起こってしまうと、狭い日本のほぼ半分が汚染され、生物が住むことができなくなってしまいます。2010年までに日本政府は原子力発電をさらに20基増やすという計画を立てましたが、危険性を考えると絶対に他の発電を用いる必要があります。




2- 日本の電源別発電量(%)



3- 1kwh当りのCO2排出量(単位:g/kWh)
(※発電機や発電施設を含んでいます)

「電力使用量は増えるばかり」
 日本の発電電力量は、増加の傾向にあります。2000年度の発電電力量は、73年度の発電電力量の約2倍に増加しています。この中で、風力発電を含む新エネルギーが占める割合は、非常に少なく、全体の0.2%にすぎません。京都議定書の締結にともない、今後クリーンなエネルギーが注目され、さらに研究・開発が進んでいくことが今後の課題となっています。
特に風力発電は、発電するときに風力発電機自体全くCO2が発生しないという点で注目を浴びている発電方法の一つです。火力発電と比較してみると一目でわかるように、風力発電はCO2を発生しないクリーンなエネルギーと言えるでしょう。風の力を利用して電気を発電するので、半永久的にエネルギーを作ることができる、というのも魅力の一つです。