衆院:造反議員、涙声で「神の声あれば出る」 予算案採決

2011年3月1日 23時57分 更新:3月2日 0時28分

衆院本会議に出席した民主党の小沢一郎元代表(右)。左は中井洽衆院予算委員長=国会内で2011年3月1日午前2時半、石井諭撮影
衆院本会議に出席した民主党の小沢一郎元代表(右)。左は中井洽衆院予算委員長=国会内で2011年3月1日午前2時半、石井諭撮影

 「すみません。どうしても採決に出られません」。11年度予算案の衆院本会議での採決を控えた1日午前1時半ごろ、民主党会派からの離脱届を出した16議員の一人が、説得を続けていた国対幹部に涙声で電話を入れた。

 「絶対に反対だけはするな」と諭す幹部に、議員は「『神の声』があれば出るのですが……」と声を詰まらせた。だが、小沢一郎元代表が「神の声」を発することはなく、議員は本会議を欠席。小沢氏本人は午前2時に始まった本会議に遅れて姿を現すと、予算案への白票(賛成票)を淡々と投じ、閉会を待たず議場をあとにした。

 その衆院本会議は、与野党対立の影響で散会が午前3時38分にずれ込んだ。当初予算案の採決としては、過去10年では安倍政権時代の07年3月3日(午前3時53分)に次ぐ2番目の遅さだった。【横田愛】

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