ロシア:対日感情悪化 北方領土問題が影響

2011年3月1日 20時13分

 【モスクワ田中洋之】北方領土をめぐり日露関係が冷え込む中、ロシア国民の対日感情が悪化している。ロシアの世論調査機関「世論基金」が2月19、20日に実施した全国調査によると、43%が日本は「(対露関係で)友好的でない国」と答え、「友好的」とする33%を上回った。

 ロシアの対日世論はこれまで比較的良好で、01年の調査では「友好的」が56%(友好的でない=27%)だったが、04年40%(同33%)、09年39%(同36%)と低下傾向にあり、今回初めて「友好的でない」が逆転した。ロシアでは2月7日に菅直人首相がメドベージェフ大統領の国後島訪問について「許し難い暴挙」と発言したことに反発が高まり、今回の調査に影響したようだ。

 また、日露関係についても「悪い」と答えた人が39%(01年調査12%)で、「良い」の31%(同62%)を上回った。

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