2011年3月1日 19時37分 更新:3月1日 20時21分
民主党の小沢一郎元代表は1日、判決確定まで党員資格停止処分を受けたことに対し、党倫理規則に基づき常任幹事会に不服を申し立てた。処分が覆る可能性は低いが、自らの正当性を主張し続けることで、菅政権をけん制する狙いがあるとみられる。
小沢氏は不服申立書の中で、(1)検察審査会の起訴と通常の起訴は違う(2)検察審査会の起訴議決が有効か疑問(3)秘書の逮捕・起訴を処分理由にした例はない(4)衆院政治倫理審査会に出席しないのは国会運営上の都合(5)党員資格停止は最長6カ月と定められている--として、「私だけが処分を受ける合理的理由は見当たらない」としている。
党倫理規則では、不服申し立てがあった場合、倫理委員会の意見を聴いた上で、常任幹事会で審査を行い書面で回答しなければならない。党執行部は早急に倫理委員会を開き、来週にも常任幹事会を開いて決着させる考えだ。【野口武則】