両陛下 被災地の旭市を訪問
K10053173311_1104141942_1104142019
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

両陛下 被災地の旭市を訪問

4月14日 19時5分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

天皇皇后両陛下は、東日本大震災で被害を受けた千葉県旭市を訪れ、被災した人たちを励まされました。今回の震災で両陛下が被災地を訪問されたのは初めてです。

両陛下は、14日、地震と津波で大きな被害を受けた千葉県旭市を訪れ、はじめに森田知事などから、13人が死亡するなどした旭市の被災状況について説明を受けられました。両陛下が今回の震災で被災地を訪れるのは初めてで、早速、市内で最も多い80人が避難している海上地区の公民館を訪ねられました。天皇陛下は、津波から命からがら逃げた男性に「本当に危なかったですね」とことばをかけ、男性が「命があっただけでもよかったです」と答えると、「ご家族は大丈夫でしたか」と気遣われていました。また、皇后さまは、余震を心配する女性に「まだ余震で揺れていましてご案じしています。お大事になさってください」などと話しかけられていました。続いて、両陛下は、津波の被害が大きかった沿岸部の飯岡地区を訪れ、被災状況を視察されました。そして、市長から、住宅が流され住民が死亡した現場だと説明を受けると、深々と頭を下げ犠牲者を悼まれていました。このあと、飯岡地区の住民70人余りが避難している施設にも足を運ばれました。皇后さまは、津波に流され流木につかまって助かった、ダウン症でことばの不自由な男性から「これからも頑張っていきます」と書かれたメモを見せられ、「ありがとう。よくわかりました」「ご無事でいてくださってうれしいです。『しっかり、しっかり』」と手を握って励まされたということです。男性の母親は「温かいことばを頂き、感謝でいっぱいです」と話していました。両陛下は今後も相次いで被災地に出かける予定で、▽今月22日に茨城県北茨城市を、▽27日に宮城県仙台市を、▽来月2日に岩手県を、▽11日に福島県を、それぞれ日帰りで訪問される方向で調整が進められています。