NZ地震:家族同乗また断念 政府専用機、帰路も

2011年3月1日 15時0分

 政府がニュージーランド地震で現地に待機させている政府専用機について、日本から派遣している国際緊急援助隊の隊員交代に合わせ、日本に引き返させる方向で調整を進めていることが1日、分かった。前原誠司外相が検討するとしていた、行方不明者の家族を乗せての帰国は見送ることになる見通し。

 政府専用機への被災者家族搭乗は、援助隊派遣時にいったん前原外相が約束しながら断念した経緯があり、外相は先月25日の記者会見で「検討したことができなかったことについて申し訳ない」と謝罪していた。謝罪時には帰路での使用について「せっかく往復するのだからということで思いは(北沢俊美防衛相と)共有している」と検討中であることを明らかにしており、一連の対応には批判が出そうだ。

 政府専用機には、被災者は国際緊急援助活動の一環として搭乗できるが、家族は想定していない。外務省は家族の搭乗について法的根拠の整理や費用負担などについて協議してきたが、復路も見送る方向となった。復路に関しては、帰国する66人の援助隊員全員を搭乗させることもあって「物理的に無理」(政府関係者)との指摘もある。【坂口裕彦】

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