2011年3月1日 13時36分 更新:3月1日 18時43分
東京都墨田区で建設が進む東京スカイツリーが1日午後、600メートルを超え、未完成ながら自立式電波塔として世界一の高さになった。事業主体の東武鉄道によると、広州タワー(中国、600メートル)を抜いた。今月中に計画の634メートルになり、内装や周辺の商業施設などの工事を経て、12年春に開業する。
08年7月に着工したスカイツリーは現在、地上デジタル放送用のアンテナを取り付ける最上部の鉄塔「ゲイン塔」を少しずつ引き上げる工事が進められている。1日午前10時に高さ594メートルから作業が始まり、午後1時7分に600メートルに到達。同3時半過ぎに604メートルになった。
建設現場周辺にはカメラを手に見物客が詰め掛けた。千葉県市川市の消防設備士、長和敏さん(60)は「見に来るのは3回目。世界に誇れる技術が詰まっていて夢があるよね」とスカイツリーを見上げていた。【山田奈緒】