(cache) 3月の訪日外国人、前年の半分に 震災・原発の影響で - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 3月の訪日外国人、前年の半分に 震災・原発の影響で

     日本政府観光局は14日、3月に日本を訪れた外国人旅行者数(推計値)は、東日本大震災や東京電力福島第1原発の事故の影響で、前年同月比50・3%減の35万2800人だったと発表した。調査データのある1961年1月以降最大の下落率となった。原発事故が国際評価尺度の暫定評価で最悪の「レベル7」となったことなどから、観光局は外国人旅行者の日本離れが続く恐れもあると懸念している。

     観光局によると、2009年10月以来のマイナスで、35万人は99年3月の水準。震災以降、団体、個人旅行ともキャンセルが相次ぎ、新規予約も含め全国的に訪日旅行者が減った。震災前後で比較すると、1日当たりの訪日客は平均1万9600人から、約3分の1の6900人に減った。

     観光庁が訪日PRの対象としている15の国・地域別の減少率は、34・1~64・6%で、ドイツが最大。最重点市場の一つの中国は49・3%減で、近年人気の九州へのクルーズなどもキャンセルとなった。

     市村浩一郎国土交通政務官は14日の会見で、今年の訪日客数の目標である1100万人規模について「1千万人を超えるのはかなり厳しい」との見方を示した。

     観光局などは、風評被害対策としてホームページで各地の被災状況や放射線量などの情報を提供しているが、5月からは海外のメディアや旅行会社を招き、減少に歯止めをかけたい考えだ。

     また、3月に出国した日本人旅行者も自粛ムードから18・0%減の128万2千人となった。

      【共同通信】