2011年2月28日 12時0分 更新:2月28日 12時6分
会社更生手続き中の日本航空は28日、赤いツルのロゴマーク「鶴丸」を尾翼に復活させた1号機を、羽田空港で報道陣に披露した。鶴丸は、1959年の国際線開設にあわせて採用された。日航は「再生の証し」(首脳)と位置付け、再建をアピールする。
鶴丸は、旧日本エアシステムと経営統合した02年10月まで採用。その後は段階的に円形のロゴに切り替え、08年に姿を消した。3年ぶりに復活した鶴丸は、JALの字体を太いゴシック体としたほか、翼の切り込みを深くした。
機体の塗り替え時にあわせて更新するため、全機材が新ロゴになるまで8年程度かかる見通し。1号機の米ボーイング767は28日午後に羽田-釧路(北海道)間を往復する。大西賢社長は、鶴丸復活について「日本の空の歴史を開いたかつてのJALの挑戦の精神に立ち戻る意味を込めた。皆様に愛されるように懸命に頑張りたい」と述べた。【寺田剛】