入試ネット投稿:会場での訂正反映 自席から情報送る?

2011年2月28日 11時45分 更新:2月28日 12時31分

 「ヤフー知恵袋」に投稿された京大文系数学の入試問題が、試験開始直後に会場で受験生に伝えられた問題文訂正を正しく反映したものだったことが28日、京大への取材などで分かった。また、この試験時間に5~11分間隔で6回の投稿があったのに、何度も席を立った受験生が確認されていないことも判明。実際に会場にいた受験生が自席から、情報を外部へ流出させた疑いが強まった。

 文系数学の入試は今月25日に行われた。訂正されたのは五つある大問のうち四つ目。平面上の三つの連立不等式で示される領域の面積を求める問題で、本来は必要な不等式の絶対値の記号が1カ所欠けていた。このため、大学は午後1時半の試験開始前、受験生に問題訂正があることを伝え、試験開始直後、試験官が訂正部分を会場で板書した。

 この問いは30分後の同2時、「aicezuki」を名乗る人物がネット質問掲示板「ヤフー知恵袋」に投稿。書き込みには絶対値が入っており、同2時26分と3時18分に2回、回答が寄せられた。

 これに対し、「aicezuki」はまだ試験中である約5分後、絵文字付きで「ありがとうございます」とお礼を投稿していた。【広瀬登】

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