バーレーン:閣僚4人を解任 ハリファ首相は留任

2011年2月27日 18時37分 更新:2月27日 20時34分

 【カイロ鵜塚健】イスラム教シーア派住民らによる反政府デモが続くバーレーンでハマド国王は26日、閣僚4人の解任を発表した。住民の不満を和らげるための懐柔策とみられるが、デモ参加者の多くは内閣解散やスンニ派王家の解体を求めており、今回の決定が事態収束につながる可能性は低いとみられる。

 AP通信によると、解任されるのは保健相や住宅相ら4人で、うち2人はハリファ王家の親族。40年間にわたって首相職にあり批判が強いハリファ首相は留任する。

 首都マナマのデモの拠点、真珠広場には連日数千人から数万人の市民が集結している。当初、住民はシーア派への差別改善を求めていたが、次第に「王家打倒」の声を強めている。国王は先にシーア派政治犯の一部を釈放し、今回懐柔策の第2弾として小幅の内閣改造を打ち出した。

 一方、ロイター通信によると、オマーンのカブース国王も26日、教育相ら6人の閣僚解任を発表した。同国でも1週間前に数百人規模の民主化要求デモがあり、27日には北部ソハールで反政府デモ隊に警官がゴム弾を発砲、市民2人が死亡した。

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