入試ネット投稿:京大副学長、内部漏えい全面否定

2011年2月27日 23時10分 更新:2月28日 11時59分

 入試問題が試験時間中にインターネットの質問掲示板「ヤフー知恵袋」に投稿された問題で、京都大は27日夜、淡路敏之副学長らが記者会見して、今回の問題を「厳正かつ公平であるべき我が国の入試制度の根幹を揺るがす重大事件。犯罪行為」と強く指弾した。

 京都府警に被害届を出すことについて、淡路副学長は「入試は大学の業務の中で最も重要。不正な合格者を出すのは、業務に著しい支障をきたす恐れがある」と説明した。

 内部漏えいの可能性については、「試験問題の作成と保管は最高機密。私たちは、万全を期した体制でやっているので漏れることはないと考えている」と全面否定。「試験監督者数の配置は必要十分だった」と強調した。

 また、同志社大も桂良彦広報室長らが記者会見し、調査委員会を設置して試験官からの聞き取りなどを進めると表明。冨山俊一入学課長は「まじめに勉強した受験生の気持ちを思うと憤りを感じる」と述べた。試験のやり直しはしないという。【広瀬登、五十嵐和大】

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