入試ネット投稿:京大が被害届提出へ 偽計業務妨害の疑い

2011年2月27日 20時52分 更新:2月27日 21時27分

入試問題がインターネットの掲示板に投稿された事件での会見で、説明をする京都大の淡路敏之副学長(中央)=京都市左京区で2011年2月27日午後7時すぎ、望月亮一撮影
入試問題がインターネットの掲示板に投稿された事件での会見で、説明をする京都大の淡路敏之副学長(中央)=京都市左京区で2011年2月27日午後7時すぎ、望月亮一撮影

 入試問題が試験時間中にインターネットの質問掲示板「ヤフー知恵袋」に投稿された問題で、京都大は27日、偽計業務妨害の疑いがあるとして京都府警川端署へ28日に被害届を出すことを明らかにした。同志社大も京大などとの連携を表明しており、追随するとみられる。入試問題漏えいが刑事事件に発展する可能性が出てきた。

 京大は27日夜、記者会見し、今回の問題を「犯罪行為」と指弾した。淡路敏之副学長は「入試は大学の業務の中で最も重要。不正な合格者を出すと、業務に著しい支障をきたす恐れがある」と被害届提出の理由を述べた。同様の不正が判明した同志社、早稲田、立教の3大学とも情報交換し、協力する方針。

 合格発表は当初の予定通り3月10日に行う。合格者が不正行為をしたことが判明すれば合格を取り消すことも明らかにした。

 また、同志社大も桂良彦広報室長らが記者会見し、調査委員会を設置して試験官からの聞き取りなどを進めると表明。冨山俊一入学課長は「まじめに勉強した受験生の気持ちを思うと憤りを感じる」と述べた。試験のやり直しはしないという。【広瀬登、五十嵐和大】

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