バス横転:学生逮捕で鹿児島大学長が謝罪

2011年2月27日 20時33分 更新:2月28日 1時15分

謝罪する吉田浩己学長(左)と岩元泉農学部長=鹿児島市で2011年2月27日午後5時2分、黒澤敬太郎撮影
謝罪する吉田浩己学長(左)と岩元泉農学部長=鹿児島市で2011年2月27日午後5時2分、黒澤敬太郎撮影

 東広島市の山陽自動車道で高速バスを横転させたとして、鹿児島大3年の楫田(かじた)優希容疑者(22)が殺人未遂容疑で逮捕された事件を受け、同大(鹿児島市郡元)は27日、記者会見を開き、吉田浩己学長が「学生が重大な事件を引き起こし、社会的に大変な迷惑をおかけしたことを深くおわびします」と謝罪した。

 同大によると、楫田容疑者は07年4月に農学部生物環境学科環境システム学コースに入学。単位の取得状況は順調で、成績優秀だった。商社への就職を希望し、年明けから就職活動を始めていた。

 担当教員が最後に楫田容疑者に会ったのは2月中旬で、農業問題に関する課題について6時間以上会話したが、就職活動については話さなかったという。楫田容疑者が大学の就職支援室に相談した記録も残っていない。

 吉田学長は「不況で就職活動中の学生が大きなストレスを受けていることは理解している。大学の支援体制は整っているが、学生へ十分な配慮ができていたか検討する必要がある」と話した。会見に先立ち、同大の岩元泉農学部長は、高速バスを運行していた南国交通(鹿児島市)を訪れ、謝罪した。【黒澤敬太郎】

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