2011年2月26日 22時6分
ニュージーランド警察は26日、クライストチャーチで行方不明者の家族を対象に救助活動の状況や身元確認方法に関する説明会を開いた。警察は遺体の状況などから、国際的基準をもとに科学的な方法で身元が特定できるまで、原則として家族らに遺体との面会を控えてもらう方針だ。
警察によると、担当者は家族に「愛する人をできるだけ早く家族の元に戻すため、できることはすべてやっている」と説明。一方で、別人と間違えないよう慎重を要するとも述べ、身元確認に時間がかかることに理解を求めたという。担当者は「損傷が激しい遺体もあり、外見だけで身元を特定するのは難しい。DNA鑑定や歯型の照合などに頼らざるをえない」と語った。
警察のホームページによると、確認の手順はこのほか、病理学者や歯科医師などの専門家が遺体の特徴を調査し、本人の特定につながる衣服や所持品も保管。作業には100人以上の職員が携わり、最終確認は検視官らで構成する委員会が担うという。警察は「地元住民はDNAサンプルが入手しやすく特定は比較的早いが、外国人は照合資料の取り寄せに時間もかかる」などとしている。