リビア:人道目的での軍事介入 EUが検討

2011年2月24日 21時39分

 【ブリュッセル福島良典】リビア情勢が悪化し、難民救援などの必要性が生じた場合に備え、欧州連合(EU、加盟27カ国)が人道目的での軍事介入の可能性について内部で検討を開始したことが明らかになった。EU高官が24日、記者団に語った。

 EU高官によると、想定されている「最悪のシナリオ」は混乱によりリビア国内の空港・港湾が完全に機能不全に陥り、リビア国民や在留外国人が隣国のチュニジア、エジプトへの陸路脱出を強いられる場合だという。

 一方、EUは23日、自然災害時のための危機管理制度を運用して、リビアに残留する加盟国民の出国支援に乗り出した。EUは日米、オーストラリア、カナダ、国連とも連携を取っているという。

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