子ども手当:2万6千円給付の政権公約に首相「びっくり」

2011年2月24日 20時14分

 菅直人首相は24日の衆院本会議で、民主党が09年衆院選マニフェスト(政権公約)に満額2万6000円の子ども手当を盛り込んだ経緯について「私も議論がされている小沢(一郎)代表当時、一瞬ちょっとびっくりしたことを覚えている」と述べた。社民党の阿部知子政審会長が「現実の財政状況で満額給付は当面不可能だ」と指摘したことへの答弁。

 同日審議入りした子ども手当法案の質疑の中で語った。給付額の多さに驚いたと受け取れる発言で、自民党の逢沢一郎国対委員長は「民主党への信頼を一段と低下させる発言」と批判した。小沢代表当時に子ども手当を1万円上積みして月額2万6000円にした経緯については、野田佳彦財務相が7日の衆院予算委で「背景は知らない」と言及を避けていた。

 首相は同法案の質疑で「野党の意見も参考にしながら議論していきたい」と法案修正の可能性にも言及した。将来的に消費税を子ども手当の財源に充てることは「考えていない」と否定した。公明党の古屋範子氏と自民党の田村憲久氏への答弁。【中山裕司】

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