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さて、いま巷を賑わせている「郵政民営化」法案。国民がそれほど関心があるわけではないのに、小泉首相は改革の本丸と位置付けて、まぁこればっかりクローズアップされちゃって。国民は、もっと雇用や経済回復、年金などに興味があるんですが・・あれ、どうなっちゃったんでしょう。
しかし、相変わらず自民党は演技が上手い！！もちろん閣僚も野党議員も含めてですが。みなさん、だまされていませんか？？？
まず、軽くおさらいから。ただいま、もともと郵政省（ようは郵便局を管理してたお役所さん）だったものは総務省の中にありまして、要は総務省に権限がございます。ちょい前に、郵便事業を「半官半民」とする「郵政公社」に移行しました。まぁ、民営化への第一歩ですわね。ここから、完全に民営化しちゃおう、ってのが「郵政民営化」法案なわけでして、これだけ聞くと別にすぐできんじゃん？？と思ってしまいますよね。はい、そう思ったあなたは甘い。永田町は魑魅魍魎が蠢くとんでもない場所なんですよ。
今回の法案は、「政府立法」です。まぁ、小泉さんが言い出したことなんで、当然政府が考えた、ってことになるわけで。なので、これを立法するにはまぁ簡単に言うと「閣議決定」→「国会で審議」→「委員会採決」→「衆議院・参議院採決」という流れでやってかにゃぁならん。大変なのです。んで、一つの関門を通るたびにどんどん重要な部分が曖昧にされていって結局は骨抜きのスカスカ法案ができるわけです、これが今の日本の政治なり。おぉコワ・・
ぴんと来られた方、ご名答。自民党には「郵政族議員」さんたちがいっらっしゃいますんで、まぁ猛攻撃をしかけらるわけですが・・。それより先に、もっと強力な厄介モノがいますよ。。。そう、総務省。初めの法案を出した段階で、麻生太郎総務大臣は猛反対を唱えて、ここで骨抜きをしちゃったのです。今になってやぁやぁ騒いでるのはここの事実を隠すため。実際、閣議決定されてから自民党内からの圧力で変わったことといえば、ちょっとした言葉遣い程度のものっすよ。それをあたかもヤバイ修正のように見せかけているわけです。みなさん、だまされてませんでした？？
では、どんな骨抜きをしたんでしょ？？流れを追って説明説明。
�。横娃娃掲�から２０１７年までに完全に株式を民間へうつす。
これが大前提。んで、
�■横娃隠闇�に、どんな状態かを見て、一度見直しをする。
まぁ、民営化へのｽﾃｯﾌﾟがうまくいってるかは定期的にチェックした方がいいですわな。んで、
��政府出資の持ち株会社が民営化されて発行された株をもう一度民間から集められるようにする。
あれれ・・！？ここですわ、厄介なのは。つまり、平たく言うと、郵便の４事業（郵便、郵貯、簡保、窓口業務）を別々に子会社化して株式を全部一度民間にうつして「民営化完了」を装って、政府が一部出資している「持ち株会社」（まぁ、株を持つだけの会社だと考えてください）が、再び買い戻して持ち、もとの半官半民状態に戻す、ってことなわけですよ。なんのこっちゃぁない、結局は今のままかわらない、と思ってくれて差し支えないのです。
でもね、小泉さんはマニュフェストにも、公約として「郵政民営化」をあげてたｈし、ぜひやり通さねばならない。だから、とりあえず今の法案が通れば形の上では民営化できたことになるわけで、公約をしっかり果たしたことになり、自己満足。あとは、まぁあとの政府の人に問題を先送り丸投げしたわけです。さてさて、国民の皆さん。こんなことにあんなに時間を割いて議論しているわけですよ。国会が１日開くと１億ほどかかるらしいっすよ、嘘かホントか知りませんがね。もっと政治に厳しい目を向けましょう。今日は衆議院本会議で採決です。今の反対派達は、皆こんなことわかってて、んで法案が成立することもわかってていわばパフォーマンス的にやっちょるわけです。だって、もし法案が否決されちゃったら、衆議院は解散・総選挙となるでしょう（小泉さんが公言してたし）。そのとき、もし反対してたら党議拘束違反で公認もらえないとかなっちゃって自分にはマイナスだもん。自民の公認が欲しいというよりは、自民公認となれば同じ与党の公明党票がいくらか入ってくれて受かるからって理由でしょうが。まぁ、てなわけで茶番劇に毎日てんやわんや踊らされてはだめよ、って戒めて今日はここまで。アディオス。
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