党首討論:首相、予算成立に全力 谷垣氏、早期解散迫る

2011年2月23日 20時34分 更新:2月23日 20時42分

党首討論で発言する菅直人首相(左)と谷垣禎一自民党総裁=国会内で2011年2月23日、森田剛史撮影
党首討論で発言する菅直人首相(左)と谷垣禎一自民党総裁=国会内で2011年2月23日、森田剛史撮影

 菅直人首相と自民党の谷垣禎一総裁、公明党の山口那津男代表による党首討論が23日、国会で行われた。首相は「(11年度)予算を通さないまま衆院を解散することが国民にプラスになるのか」と述べ、予算案と関連法案の成立に全力を挙げる考えを強調。これに対し、谷垣氏は「もう一回、国民の声を聴き、体制を立て直すしかない」と早期の衆院解散・総選挙を迫った。

 谷垣氏は民主党の衆院議員16人が民主党会派離脱を表明したことにふれ、「党内すら掌握できなくなっている。首相のリーダーシップも明らかにペケがついている」と追及。山口氏も「予算や大事な議案を成立させるのは、政府や首相の責任。行き詰まりの責任を野党に負わせるような(態度だ)。大事な議案を成立させていく姿勢とは到底思えない」と批判した。

 これに対し、首相は「歴史に対し責任を持てる行動を取ってもらいたい」と述べ、予算関連法案の早期成立に協力を求めた。谷垣氏が予算案の組み替え案を出す方針を示すと、首相は「素晴らしいと、丸のみできるものを出していただきたい」と挑発気味に語った。

 党首討論は昨年6月の菅政権発足以来2回目。首相は23日、自身の丸のみ発言について「出されたものを拝見させていただく」と述べるにとどめた。一方、谷垣氏は党首討論の終了後、記者団に対し「開いた口がふさがらない発言だ」と批判した。【中山裕司、大場伸也】

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