NZ地震:専用機の保護者同乗、幻に…外相表明も法の壁

2011年2月23日 13時22分

 ニュージーランド地震を受けた政府専用機派遣を巡り、政府内での調整不足が露呈した。前原誠司外相は22日夜、「うまくタイミングが合えばという前提だが、現地に行きたい(被災者の)保護者も乗ってもらうよう段取りを今している」と述べ、政府専用機に国際緊急援助隊だけでなく、被災した富山市立富山外国語専門学校などの学生の保護者で現地入りを希望する人の搭乗も受ける意向をいったんは表明した。

 ところが、政府専用機を管理、運用する防衛省は「家族を乗せることについて、外務省から正式な依頼は来ていない」と説明、搭乗は見送られた。今回の派遣の根拠となる国際緊急援助隊法は被災者の保護者を想定していないという。北沢俊美防衛相も「聞いていない」と完全否定した。【坂口裕彦】

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