2011年2月22日 11時57分 更新:2月22日 13時8分
リビアの混乱拡大で、世界の商品市場で、原油価格が高騰した。
22日午前の東京工業品取引所の中東産原油市場は、海外市場の原油先物価格の上昇を受け急騰。取引開始直後に値幅制限(2400円)を超え、取引を一時停止する「サーキットブレーカー」が発動された。
その後、値幅制限を4800円に拡大して取引を再開。取引の中心となる7月渡しは、一時前日終値比2350円高の1キロリットル=5万5000円(1バレル=104.99ドル)と、08年10月7日(5万5480円)以来、約2年4カ月ぶりの高値水準をつけた。ガソリン、灯油など5商品も一時取引停止となった。
21日は、北海ブレント原油先物4月渡しが、取引終了後の場外取引で一時、前週末終値比6ドル以上高い1バレル=108.70ドルまで上昇。2年半ぶりの高値をつけた。ニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場も、指標となる米国産標準油種(WTI)の4月渡しが8ドル以上高い1バレル=98ドル台と2年4カ月ぶりの高値水準となった。
リビアは日量158万バレル(1月現在)を生産するアフリカ最大の産油国。石油輸出量は世界12位。【大久保渉、ロンドン会川晴之】