2011年2月22日 11時27分 更新:2月22日 11時59分
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは22日、日本国債の格付け見通しを「安定的」から、今後、引き下げの可能性がある「ネガティブ」に変更した。日本の財政赤字削減に向けた取り組みが不十分と判断した。
同社の日本国債の格付けは21段階中3番目の「Aa2」。見通し変更について、同社は「(日本の)経済・財政政策が、債務の急激な増大を抑制できるほど十分強固なものではない可能性がある」と指摘。参院で与野党が逆転する「ねじれ国会」の下、「債務と成長に関する課題に対し、与野党が有効な政策を打ち出す能力に不透明感が高まった」とした。
日本国債をめぐっては米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も1月、格付けを21段階中3番目の「AA」から「AAマイナス」に1段階引き下げた。【坂井隆之】