2011年2月22日 10時13分 更新:2月22日 11時33分
【モスクワ大前仁】ロシアのボロダフキン外務次官は21日、バイエリー駐露米大使を外務省に呼び出し、米政府が北方領土(ロシア名・南クリル諸島)問題で「日本の主張を支持した」と指摘し、注意を促した。同省の声明が明らかにした。ロシア政府は最近、対日批判を強めているが、米国が1950年代から取り続ける見解にもかみつく格好となった。
インタファクス通信によると、駐露米大使館は18日に北方領土問題について「米政府は主権を主張する日本の立場を支持する」との見解を表明。さらに日露両政府に対し早期に平和条約を締結するよう呼びかけた。米大使館当局者はAFP通信に対し、従来の立場を繰り返したと説明している。