避難児童に対し冷静な対応を
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避難児童に対し冷静な対応を

4月14日 18時11分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

千葉県船橋市の教育委員会は、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で福島県から市内に避難してきた子どもが、地元の子どもに避けられるケースがあったという指摘を受け、市内の小中学校に対し、冷静な対応を呼びかけるよう指導しました。

船橋市の教育委員会などによりますと、福島第一原発の事故のあと、福島県南相馬市から市内に避難していた小学生の兄弟が公園で遊んでいた際に「福島から来た」と話したところ、地元の子どもたちが逃げていったという情報が寄せられたということです。これを受けて、教育委員会は、市内の小中学校の校長に宛てて、冷静な対応を呼びかけるよう指導を求める文書を送りました。文書では、「原子力発電所の事故を巡る大人の不安が子どもたちにも影響を与え、避難してくる児童・生徒に対し、冷静な対応がとれなくなることが危惧される」としたうえで、「避難してきた児童・生徒の不安な気持ちを考え、言動には注意すること」や、「思いやりを持って、温かく迎えていく」ことを指導するよう求めています。船橋市では、現在、福島県から避難してきた児童・生徒合わせて36人が通学しているということで、市教育委員会は「子どもたちが楽しく学校生活を送れるよう指導に当たってほしい」としています。