与野党協議機関 働きかけへ
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与野党協議機関 働きかけへ

4月14日 4時32分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

菅総理大臣は、東日本大震災への対応を巡って、13日夜、国民新党の亀井代表と会談し、迅速な復旧・復興には、挙国一致の態勢が必要だとして、与野党の協議機関の設置を野党側に働きかけることで一致しました。一方、民主党の小沢元代表は、みずからに近い議員との懇談で、菅政権では問題の解決はできないとして、退陣が望ましいという考えを示し、批判を一層強めています。

菅総理大臣は、東日本大震災への対応を巡って、13日夜、総理大臣公邸で、国民新党の亀井代表と会談し、北澤防衛大臣も同席しました。この中で、亀井代表は「今回の事態はこれまでに日本が経験したことのないもので、政府・与党だけでなく、野党各党からも参加してもらい、挙国一致の態勢で取り組む必要がある」と述べました。これに対して、菅総理大臣も「被災地の復旧や復興を進めるためには野党側の協力が欠かせない」と述べ、与野党双方が参加する協議機関の設置に向けて野党側への働きかけを進めていくことで一致しました。菅総理大臣は、14日、初会合を開く復興構想会議に出席することにしており、大震災からの復旧・復興に全力を挙げる考えです。一方、民主党の小沢元代表は、13日夜、東京都内の自宅で、みずからに近い議員と懇談しました。この中で、小沢元代表は、東京電力福島第一原発の事故への政府の対応に関連して、「リーダーには覚悟がなければだめだ。これだけ先が見通せない状況は考えられず、国民の不安は募るばかりだ。リーダーの顔が見えない政権では国がもたない」と述べ、菅総理大臣の退陣が望ましいという認識を示しました。ただ、小沢氏は「統一地方選挙の後半戦で仮に民主党が敗北しても菅総理大臣は辞めないだろう。今はまだ動く時ではない」とも述べました。小沢元代表は、12日の鳩山前総理大臣との会談でも、統一地方選挙の前半戦で民主党が大敗したことについて、「国民からの菅政権への警告であり、政治家は責任を取る覚悟を持たなければならない」と述べており、菅総理大臣への批判を一層強めています。