節電へ 夏休み増やす企業増加
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節電へ 夏休み増やす企業増加

4月14日 7時47分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力の管内の夏場の電力不足に対応するため、電機や精密機器の大手メーカーの間では今月下旬からの大型連休などの休日を減らし、その分、夏休みを増やして工場やオフィスごと休むことで節電を図る動きが広がっています。

政府は、東京電力の管内で大幅な電力不足が予想されるこの夏、工場などの大口の需要家に対して、電力使用のピークとなる平日の午前10時から午後9時にかけて、25%の節電の目標を設定する方針で、各企業が対応策を検討しています。このうち、カメラなどを作るニコンは、東京電力管内にある5つの工場と本社で5000人余りの社員を対象に夏休みを6日間増やし、電力の使用を抑えます。その代わり、今月下旬からの大型連休の休みを6日間減らして通常の勤務とし、製品の供給などに影響させないようにします。また、東芝はおよそ20の工場で、通常は1週間の夏休みを2週間から3週間程度に延ばし、代わりに秋以降の土日の出勤日を増やすことを検討しています。さらに、ソニーもおよそ1万6000人の社員を対象に、夏休みを例年の4日間から2週間程度に延ばす代わり、ことし後半の祝日をすべて出勤にする方針です。各社とも「事業所全体で休むのが最も効率よく節電できると判断した」としており、企業の間で夏休みを増やす動きは今後も広がりそうです。