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【プロ野球】

ラミ被災地へ送る今季1号 Gは13年ぶり開幕2連勝

2011年4月14日 紙面から

4回裏無死、先制ソロを放ったラミレスは、ベンチ前で新パフォーマンス=北九州市民球場で(由木直子撮影)

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◇巨人3−0ヤクルト

 一塁ベンチ前のテレビカメラに向かう。巨人のラミレスは右腕を前方に出し、胸の前で半円を描いた。続けて人さし指を上に向けて、「We are one(僕らは1つ)。ガンバロー、ニッポン」。東日本大震災の被災者に向けて、手話を交えたメッセージを送った。「世界に一つだけの花」を歌うSMAPと同じ手の動きこそ、今季の本塁打パフォーマンス。先制の1号ソロを放ち、チームに1998年以来13年ぶりとなる開幕2連勝を呼び込んだ。

 技術で打った一発だった。4回、由規に直球で3球続けて攻められた後、スライダーをたたく。頭にあったのは真っすぐ。「狙っていた球じゃなかった」。それでも瞬時の反応で打ち返した。「統一球はあまり飛ばないけど、打った瞬間に入ると思った」。両翼92メートルと狭い北九州市民球場の左翼席へ運んだ。

 被災者を思う気持ちは、日本人と何ら変わりない。日本球界で最高額となる100万ドル(約8000万円)を寄付。「自分の人生において、日本からかけがえのないものをたくさんいただいた。今こそお返しできるとき」。物心両面で日本を支えようとしている。

 阿部が負傷離脱し、4番にかかる負担は大きくなる。「戻ってくるまで、いい位置にいられるようにしたい」。お立ち台でも内海と一緒に「ガンバロー、ニッポン」と右腕を突き上げた。巨人には球界が誇るべき助っ人がいる。 (永山陽平)

 

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