津波の被害を受けた岩手県久慈市の小学校を、東京海洋大学客員准教授のさかなクンが訪問し、特別授業を行って子どもたちを励ましました。
さかなクンは、今回の震災で建物が全壊した久慈市の水族館で開かれるイベントに参加するため、毎年久慈市を訪れており、今回、被災地の子どもたちを励ましたいと市内の小学校を訪れました。このうち、長内小学校では、さかなクンがその場で魚の絵を描き、子どもたちに名前を当ててもらう授業を行いました。さかなクンが久慈の海でよく取れるめばるやカレイなどを描くたびに、子どもたちは歓声を上げながら手を挙げて魚の名前を答えていました。この学校によりますと、先月11日の津波の際、子どもたちは全員避難して無事でしたが、家を津波に流されるなどの被害を受けた子どももいるということです。また、余震が続き、不安を感じている子どもも多いということです。さかなクンは「大きな地震と津波があって、もう海が怖いという子どもも多いと思いますが、魅力ある生き物がたくさんいる久慈の海を嫌いにならないでほしいという気持ちで授業をしました」と話していました。6年生の女の子は「避難所生活を送っていましたが、さかなクンのおかげでちょっと元気になりました」と話していました。