環境省は東日本大震災の被災地で出たがれきなどからアスベストが飛散して健康に影響を及ぼすおそれがないか、13日から福島県で調査を始めました。
古い建物には健康に影響を及ぼすアスベストが使われていることがあり、平成7年の阪神・淡路大震災では、倒壊した建物からアスベストが大気中に飛散したケースが確認されています。このため、環境省は今回の大震災について調査することにしたもので、13日は福島県郡山市の災害廃棄物の置き場で、民間の業者が山積みになった廃棄物の風下で空気のサンプルを採取しました。環境省は今後、福島県と宮城県の廃棄物置き場や避難所など15か所程度で、空気に含まれるアスベストの濃度を測定し、早ければ今月下旬ごろに結果を公表したいとしています。調査に立ち会った環境省の山口久雄係長は「本格的なアスベスト調査の第一歩として郡山で調査をした。しっかりとアスベストの対策をして、一日でも早い被災地の復興に協力したい」と話していました。