大相撲の八百長問題に関し、11日の理事会で引退を勧告された十両星風(27)=尾車=が13日、協会を相手取った訴訟を起こすと明言した。デイリースポーツの取材に「やるべきことは全部やる。(訴訟の相手は)調査委と協会の両方になると思う」と話した。同時に引退を勧告された幕内蒼国来(27)=荒汐=も法的措置を取ると明言しており、八百長問題における初の法廷闘争が現実味を帯びてきた。
この日は引退届の提出期限だったが、両者とも提出しなかった。星風は「やっていないことはやっていない。出さない」。蒼国来も「やっていないことを明らかにするため」と語った。相撲協会は14日の臨時理事会で、より厳しい解雇処分を科す見通し。
星風によれば、すでに代理人となる弁護士を見つけているという。訴訟で処分の無効を求めるのか、名誉毀損(きそん)による損害賠償を求めるのかについては、「これから弁護士と話し合う」とした。引退しないことで約220万円の退職金が受け取れなくなる可能性が高く、損害賠償を得られる確証もないが「ちゃんとした調べがなく納得いかない。ちゃんとした結果を出したい」と息巻いた。
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