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全日本プロレス『2011 チャンピオン・カーニバル』最終日
第7試合 優勝決定戦 時間無制限1本勝負
[Aブロック1位]
永田 裕志
(新日本プロレス)
 

 

22分44秒
バックドロップホールド
 

[Bブロック1位]
真田 聖也
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試合の見どころ

 どちらが勝っても初優勝となるこの一戦は、まったくの初対決。新日本のNJCで優勝した永田が春の2冠を制して“春男”となるか、それともリアルに青春真っ盛りな真田が一気に頂点へ上り詰めるか。

試合経過

 入場前から客席はヒートアップ。永田には声援を上回るブーイングが送られる。
 両者への声援が二分される中、試合開始のゴング。真田はエルボーで先制するも、永田が左腕をつかんでコントロール。一旦ブレークの後、永田が左腕をつかみながら延髄にエルボーを打ち込むと、真田も張り手で向かっていく。

 5分経過。真田はドロップキックで永田を場外へ落とすと、リング上で1回転して観客にアピール。だが、永田もお返しとばかりに真田を場外へ蹴り落とし、リングへ戻ったところへヒザ蹴り、サッカーボールキック、エルボー。「来い、オラ!」という挑発に真田もエルボーで食らいつくが、永田はアームブリーカーから左腕を蹴り上げ、腕固めの体勢へ。会場はブーイングが「白目」コールを上回る。

 10分経過。永田はなおもローキックを連発し、ヒザ蹴りからブレーンバスターを狙うも、投げたのは真田。さらに延髄キックからエルボー、コブラツイストを仕掛けるが、これはニアロープ。真田は「よっしゃ行くぞ!」とコーナーに上がったところをデッドリードライブで投げられ、投げ捨てジャーマンのエジキに。永田はさらに串刺しキック、エクスプロイダーからエルボー合戦を繰り広げる。

 15分経過。永田のエルボーでグッタリしていた真田だが、コーナーに飛び乗ってミサイルキックを繰り出し、雪崩式フランケンシュタイナーでマットに叩きつけると、両手を広げてフィニッシュ予告。だが、次の瞬間、永田に関節技へ切り返されてしまう。永田はマジックスクリュー、垂直落下式ブレーンバスターでカウント2まで追い込むと、真田も回転足折固めからジャンピングキック、ジャーマン2連発を決める。

 20分経過。真田はエルボー合戦からワンツーエルボーでたたみかけるも、永田も串刺しニーからコーナーに乗せての雪崩式エクスプロイダー。さらにランニングロー、ヒザ蹴りから急角度のバックドロップを決めるも、カウントは2。すると永田は気合を込めた右ハイキックからのバックドロップホールドで勝利した。

 試合後、永田が握手を求めるも、真田はこれを拒否した。


優勝セレモニー

 真田の退場後、リング上で優勝セレモニーが行われ、優勝の大トロフィーを受け取った永田は敬礼ポーズで記念撮影に応えると、マイクを握り、「今年のCCは日本マット界の兵がたくさん集まって、その中で頂点を決めたのは新日本プロレスの永田裕志です」と言うと、場内からは「新日本」コールとブーイングが同時に起こる。
 永田は「悪いけど、永田裕志、全日本プロレス完全制覇だ」と勝ち誇るが、そこに先ほどのKONO戦で流血した右腕に包帯を巻いた諏訪魔が現れ、「オイ、オレは逃げも隠れもしねえよ。次はオレの三冠ベルトを賭けて、もう一度勝負だ! オレが全日本プロレスを守る」と言うと、永田も「諏訪魔、おまえの挑戦、受けてやるよ。おまえのように逃げも隠れもしないぞ。三冠だけじゃない。IWGPでもGHCでも誰でもかかってこい。今、オレが投げた言葉、波紋として返ってくるの期待しているからな、これからのマット界。CC5日間に渡って行われましたが、大変な盛り上がりの中、ご来場ありがとうございました。様々な対立構造の中、選手はめいっぱい戦って、応援をぶつけ合って、大きなプロレスの力がこの5連戦で生まれたと思います。災害で苦しんでいる人たちにも届くと思います」と語り、「優勝したのはオレだから。正々堂々締めさせてもらう。プロレスは永遠に不滅です。1、2、3、ゼァッツ!」と吠えた。


試合後のコメント

■永田「三冠のベルトがボクに近づいている感じがします」

――5日間振り返って、どんな5日間でしたか?

永田 そうですね。やっぱり新日本プロレスで戦う選手とは違う、スケールの大きい選手が揃った戦いでしたね。今回のチャンピオン・カーニバル。大きな選手が多かったし、一発一発の破壊力はすごかったし。間というものがね。戦いの間が素晴らしかったし。若くてイキのいい真田選手が急に上がってきたとか。でもその中で戦って勝ち抜いて。『あぁ、まだまだオレはやれるな』……そういうものを感じましたね。今も結構しんどい戦いでしたけど、まだ余力があるなと。その中で真田選手のような若い芽が出てきて、一瞬脅威とも思える場面が何度もあって。戦ってる際中不安になったりとか。やっぱり勝利を確信できたのは最後の最後までなかなかなかったなと。すごい将来有望な選手と決勝ができたなって。さまざまな因縁ガある中でね。ボク個人の因縁を吹き飛ばして決勝に上がった真田選手に敬意を表しますね。

――反対のブロックには秋山選手、みのる選手と因縁浅からぬ選手がいたこともあり、大会前には真田選手との対戦までは考えが及ばなかったと思うのですが?

永田 そうですね。結果、本当に向こうのブロックは意外でしたね。ボクがブロックを勝ち上がったのも意外だったかもしれないけど(苦笑)。いやぁニュージャパン・カップでの勝利がIWGP戦で消えかけたけど、これで蘇ったなと(笑)。新日、全日の春の2大会を制したことで、これで生き返ったなって。自分自身のアレもそうですし。

――IWGP戦に負けてテンションが落ちることはなかったですか?

永田 それはなかったですね。やっぱりチャンピオン・カーニバルはボクにとって大きなチャンスでしたし、新日本の選手で誰も(チャンピオン・カーニバルで優勝)したことはないですからね。結果的に凄いことをやっちゃったなって。そういう喜びは今すぐには感じられないけど、日が経つにつれて、そういうものが感じられるんじゃないですかね。今はただ『疲れた』『ホッとした』『終わった』ってところですかね(笑)。もっとも2日経ったらウチのシリーズが始まるんですけど。

――チャンピオン・カーニバルを制して三冠王座が手の届くところにあるという実感はありますか?

永田 ボクが三冠に届くというよりも、三冠のベルトがボクに近づいている感じがしますね。全日本を制圧したらチャンピオンがああして来たじゃないですか? 向こうからベルトが寄ってきたな、好都合だなって(笑)。やっぱり日本プロレス界の至宝ですからね。自分の力で引き寄せたっていう実感はありますね。

 あとはもうやっぱり自分的に5日間、どの選手とも新たな発見もありましたね。KONOっていう一発一発の破壊力。それでいて結構スピードもあってね。まだ荒削りなんだけど、将来性がすごくあるし。諏訪魔選手は正直思ってた以上に強い選手だなって。いろんな意味で。あれでまだ未完成というのは末恐ろしいですけど、そういうところを、未完成な部分を突いて勝ったかなと。まだまだたくさん突くところはあったと思うし。3試合目の船木さんとの試合は、あんな速い掌底というのは初めて受けましたしね。それに対して自分の体が必死に反応して、諸差し取って投げたりね。グレコローマンの技で投げたりね(笑)。そういう自然と体が反応してグラウンドに持っていけたとか、自分の中では疲れたけれど、こうして自分の中にそういったものがまだ武器として残っているなと実感しましたしね。そして10年ぶりの衝撃を受けて(苦笑)、いろいろなものを思い出しましたしね。浜選手は巨体に似合わず、体さばきはうまし、受身はうまし、末恐ろしい選手だし。結果はともかく。大森選手とも初めて(シングルでは)当たったけれど、意外に噛み合ったなって(笑)。案外苦手意識があったんですけど、案外噛み合ったな、と。いい戦いができて。
 そして決勝。真田選手はオレがどうこう言う選手じゃないでしょう? 将来の全日本のスターだなぁって。まぁもうスターなのかもしれませんけど。諏訪魔選手がエースとしてやってる中で、それを脅かす存在になってくるんじゃないですか?

――最終戦ではブーイングも起きていましたが?

永田 やっぱり全日本プロレスのファンがたくさん来ていて、対抗馬である新日本プロレスの永田祐志が結果を出したことに対する怒りがね。ただそれがなければ全日本プロレスというのは消えていたと思いますよ。ボクが戦前言った通り。ところがそこには全日本プロレスが消えずに残ったのはファンの願いであり、全日本プロレスに消えてほしくないという願いがあのブーイングだろうし。そこに出てきた諏訪魔選手。求めた握手に張り返した真田選手の気持ちっていうのは、ああ全日本プロレスだなぁと。

――これが永田選手が言っていた波紋でしょうか?

永田 これで波紋がなかったら全日本プロレス消えちゃったんでしょうけど。これは波紋が早くも帰ってきているわけで。これは日本マット界が活性化するには喜ばしいことですし、オレ自身日本マット界に名を刻むと言った以上、正々堂々と受け止めて叩き返そうかなと。そしてもう一回、永田祐志ここにありっていうのを見せつけたいですよね。

■真田「決勝より、今は新日本に負けて悔しい方が上回っている」

真田 今日、決勝まで行って、ボクは全日本プロレスが好きです。やっぱり全日本プロレス代表として負けたっていうのが……。これはボクの責任だと思います。今、全日本プロレスのベテラン以外で上にいるのが諏訪魔さんだけで。これから諏訪魔さんだけじゃなくて、オレや征矢を全日本プロレスだと思ってください。絶対……リベンジします。全日本プロレスは絶対リベンジします。

――みのる選手の3連覇を止めて決勝に行ったのはどういう気持ちですか?

真田 やっぱり自分しか全日本プロレスの人でチャンスがないんで、その時はすごくうれしかったですけど、今は新日本に負けて悔しい方が上回っているんで、今は取り合えず新日本です。

――秋山選手、永田選手と対戦して得たものはありますか?

真田 こうやって他団体とやる機会が少ないんで。やっぱり全日本の中だけで戦っていると、限られてくるじゃないですか、技術とか。秋山さんとやって永田さんとやって、これで絶対ボクは成長しました。成長したと思います。

――2年連続でブロック最下位から今年は決勝まで行ったわけですが

真田 まだ終わったばっかりなんで実感は薄いんですけど。でも全日本は諏訪魔さんだけじゃないんで。これが当たり前だと思います。

――今回の準優勝で三冠挑戦も現実味を帯びてきましたが

真田 まだ考えられないですけど、取り合えず新日本に負けたことが悔しいです。

――新日本に乗り込んでいってやろうという気持ちはありますか?

真田 チャンスがあればやりたいです。ありがとうございました!


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