調べ物が百倍楽しくなるツール、Diigo
by Marshall Kirkpatrick on 2006年8月3日

diggo logoリサーチに欠かせないメガツールDiigo が明日(米国時間8/3)正式に公開となる。もうブログで紹介した人も(うちの愛すべきリーダーはじめ) 何人かいるけど、ソーシャルブックマーキングはもう飽和だし今さら参入ったって新味はない、そんな風に言う人はとても大事な点を見逃してる。これはウェブで働くナレッジワーカーにとっては夢が現実になったようなツールなのだ。こういうのがあるからこそ僕はウェブアプリが好きでいられるんだけどね。

ネバダ州Renoに本社のある同社。その社名は”Digest of Internet Information, Groups and Other stuff(ネットの情報、グループその他諸々のものを消化する)”の頭文字からきている。ブラウザ専用ブックマークレットも提供するが、Diigoを楽しむにはやはりFirefoxかIE対応のツールバーが必須だ。

ソーシャルブックマーキングの基礎はキッチリ押さえ、さらにシステムに大きな付加価値を与える各種機能を搭載。大人数のユーザーからネットワーク効果を構築できるかどうかはこのシステム次第というわけだ。

僕のお気に入り機能はページ上で単語をハイライトすると自動的にドロップダウンメニューが表示され(以下の画像を見てね)、以下のようなことがデキる点だ。:

  • ハイライトした単語は、4つの検索エンジンを使って検索が可能
  • ハイライトした単語は、4つのソーシャルブックマーキング・サービスで検索できる
  • ハイライトした単語は、ブログサーチにかけることもできる。
  • サイト内全文検索が可能(Google、Yahoo、Askのsite: search機能を使って)
  • サイトURLへの外部からのリンクを4つの検索エンジンでサーチ可能(Technorati 、Googleなど)
  • ハイライトした単語は、7つの垂直軸で検索が可能(ローカル情報からTV、株式情報まで)

これら検索機能はすべて管理ページからドラッグ&ドロップで並べ替えができる。いざやってみると説明で聞くほど複雑ではない。このドロップダウンメニューはAPIでホストしているブログのプラットフォーム多数に対応しているけども、これ以外にもブログにハイライトした単語を直接投稿する場所はまだたくさんある。

diggo menu

Diigoのサイトはまだこれから、という人で上記ヒントを手がかりにシステムを使い始めようと思ってる人のために少しアドバイス。

ソーシャルブックマーキング機能はとても良くて、簡単に公開/非公開の目的地を決めたりデフォルトも自分で設定できる。ブックマークしたページはキャッシュが残る。これはFurl.netで何度か助けられて、その価値は実証済みだ(これの無いFurl.netなんて、という感じだが)。

ただし同社のサイトはアノテーション(注釈)に頼る部分が大きい。Diigoのツールバーには、自分や他の人(この設定は自分の好きなように選べる)がメモを残したページに入るといつでも、そのページに注釈が入っていることを示してくれる。 貼り付けメモ(stickynotes)やプライベート設定のポップアップ注釈を残して、ハイライトした単語に添付すると、ずっとそのまま残っているので、後でまたそのページに戻って何時でもその注釈を参照できる。自分のメモで印をつけたページのコピーはDiggoのユーザー以外の人にもメールできるし、受信側にも自分がつけた注釈は見ることができる。本当に素晴らしい。

他のソーシャルブックマーキングのシステムで同時ブックマークを使うと、あるページに検索タームが見つかったら別々の色でこれをハイライトし、自分や他の全員のアーカイブをタイトル検索、URL検索、メモ(ノート)検索、全文検索が可能だ。このサービスはすごい! これまで何度も”Technorati This”や”del.icio.us look up”のブックマークレットを使ってきたが、これはDiigoの数ある機能の2つに過ぎない。Diigoならクリック1個でこれが全部できてしまうのだ。

まさに感動である。ブラウザからこのツールバーを外したら、またイチイチ手動でやらなきゃいけない、それを思うと外すのが惜しい。この先よっぽどひどい問題が起こらない限り、気が変わりそうもない。1ヶ月経ったら、どうなったか聞いてみて欲しい。絶対使ってると思う。Diggoを使ってもDel.icio.usを捨てる必要はない。どっちも同時に簡単に使えるし、同時に使ってもDiigoの機能は全部使うことができる。

おっと、褒めるのはコレぐらいにして改善点、改善点。やはりデータ・スタンピング、これはもう少し充実させて欲しいね。ページをブックマークした人が誰かは見えるんだけど時間の表示がない。あと、特定URLに添付されていないページのメモ機能。これは、あるトピックに関連するアーカイブに追加するためだけに使うメモのことだけど。それと電話からメモや画像を発行する機能。どちらもオープンソースのツールではサブミットできるようになっているが。最後に、僕のアーカイブと内容がだぶるタグやURL、ユーザーを僕にオススメで教えてくれたら嬉しいかな。

まあ、ドッサリある仕事も一つにまとめてくれる素晴らしいツールということで、こんな素晴らしいサービスを提供する会社なんだから同社には是非これからもがんばって欲しい。

[原文へ]

  • http://nealc2000.sacramento-car-dealership.info/archives/E8AABFE381B9E789A9E3818CE799BEE5808DE6A5.php nealc2000

    調べ物が百倍楽–くなるツール、Diigo…

    nice…..

  • http://www.diigo.com Maggie

    Thanks for your great coverage. Yes, points you raised are all very good and will soon be available.

    あなたの素敵な意見をどうもありがとう. はい、あなたが上げたポイントはすべて非常によく、やがて利用することができる.

  • http://rikaizm.com/2006/08/06/diigo/ Rif.

    diigoに決まり!…

  • http://jp.techcrunch.com/archives/5-ways-to-mark-up-the-web/ TechCrunch Japanese アーカイブ » ウェブにマークアップする5つの方法

    [...] 1999年にEng-Sion Tanと2人の友人がウェブページに誰でも書き込みをして公開できる「Third Voice」というブラウザ・プラグインを作ったことがある。これはインターネット上の言論にさらに自由さを加えるのが目的だったが、当時は「ウェブの落書き帳」と非難する声が多かった。この会社は結局活動を停止している。ウェブページへ注釈を加えるというアイディアは、しかしThird Voiceが最後というわけではなく、似たような、しかしそれぞれ独特の機能を追加した新しいサービスがいろいろ生まれている。Diigoウェブでのリサーチ活動に必須のツール Diigo はユーザーがブラウザプラグインまたはブックマークレットを用いてウェブページへのブックマークや注釈を共有できるリサーチツール。ウェブのテキストがハイライトされて、注釈のメモが関連づけて表示される。ブックマークはウェブサイトのコピーと共にキャッシュされる。Diigoでは注釈したページを他のブックマークサービス(メジャーなサービスはすべて網羅している)に登録でき、Diigoプラグインを持っていない相手に対してもメールで送ることができる。以前の紹介記事はここに。Diigoにはさらに先進的な機能もビルトインされている。Diigoではメジャーな4種類の検索エンジンを利用して、主要SNS、ブログ、現在の閲覧中のサイト、リンク先のサイト、7種類の専門分野(TV、株式など)のページ内をハイライトしたキーワードで検索できる。Diigoはまたユーザーの選んだリンクをユーザーのブログに投稿することができる。またリンク一覧を表示するウィジェットを用いて、ユーザーの最近の注釈を表示することもできる。Fleckもっともベーシックな機能Fleckは注釈サービスのなかではいちばんベーシックな機能を提供する。ユーザーは公開または非公開でウェブページへの注釈を投稿できる。ブラウザプラグインが用意されているが、Fleckのサーバから注釈投稿のためのAjaxコードを埋め込んだウェブページがフィードされている。注釈をつけたページのパーマリンクを友達にメールしたり、自分のブログに掲載したりできる。われわれはFleckをローンチ時点で紹介しているが、今後さらに新しい機能が追加されていくものと期待している。ShiftSpaceどんなウェブページにも自分の意見をShiftSpaceはオープンソースのブラウザ(Firefox専用)プラグインで、NYUのInteractive Telecommunication Programで開発された。性格としてはオリジナルのinternet graffitiにたいへん近い。このプラグインは このプラグインを利用するとユーザーはウェブ上のページに独自の注釈をつけてリミックスし、コミュニティーで共有・編集可能なバージョンとしてセーブし、Shift + Spaceキーを押すことでいつでも呼び出せるようにできる。ShiftSpaceを押すとユーザーは誰でもコメントを残し、テキストにハイライトを施し、画像を変更できる他、ページのソースを自由に編集できる。 どのページでも自由にライブで編集できるウェブページ解析ツールFirebugをいくらか思い起こさせる。このプラグインをインストールしたユーザーの場合、変更を施されたページは画面左下隅に小さなShiftSpace(§)アイコンが表示される。変更されたページは「shift」と呼ばれ、「公開」の場合、ShiftSpaceのサイト内から公開、共有される。ユーザーは気に入った「shift」ページをRSSフィードで購読することができる。ShiftSpaceチームは「trails」という「shift」のリンクの一覧の機能を提供しようと計画している。Stickis必要とする注釈だけを購読するStickisは 友人やコミュニティーからのウェブページの注釈をブラウザプラグインを利用した「channel」を通じて購読するサービスだ。われわれは以前Stickisがローンチしたときに紹介している。プラグインをインストールしていない相手も、Stickiウェブサイトの提供するプロキシーサーバを通じて注釈を読むことができる。チャンネルはテキスト、画像へのstickiによる注釈、RSSフィード(ブログの場合)に加えて、OpenTableやYelpのような特化したウェブサービスのチャンネルの内容で構成される。あらゆる注釈はユーザー個人のStickiブログに保存することができる。ユーザーがブログに注釈を加えた場合、このサービスはトラックバックURLを残す。ユーザーがあるチャンネルを購読すると、ウェブを閲覧している間、折りたたみ可能なサイドバー形式のトレイが現れて、閲覧しているページに関連あるコンテンツの候補が随時表示される。たとえばレストランにリンクしたページを訪れた場合、OpenTableやYelpのようなレストランの予約やレビューに特化したチャンネルがポップアップする。他のコンテンツチャンネルでは閲覧しているページのURLやタグに基づいてStickiネットワークで生成された注釈を収集する。ユーザーが注釈をクリックすると、ユーザーが加えたコメントだけでなく、友達の加えた注釈も表示される。Stickisの親会社、ActiveweaveはStickisの簡易場ともいうべきBlogRovRを最近リリースしている。こちらはユーザーがブログを検索、閲覧する際に、お気に入りのブログの内容をフィードするもの。Trailfireウェブツアーを作って共有するTrailfireは昨年8月ローンチ した。その後、このソーシャルなウェブ注釈サービスは大きく機能を拡充してきた。特に最近、当初から約束されていたSNS的機能の追加がアナウンスされている。TrailfireはIEとFirefoxのプラグインで、ユーザーはどんなウェブページに対してもメモ (markと呼ばれる)を投稿することができる。「mark」はリンクで結び付けられて一連の「trail」が生成される。このプラグインはmark(メモ)を残すためのボタンとtrailを管理するためのサイドバーからなる。ユーザーは興味あるページを見たら、markボタンをクリックする。するとAjaxを利用して、テキストエディタを内臓した小さいバルーン窓が現れる。この窓は、ページ内のどこへでも配置できる。ユーザーはページ内のテキスト、画像、リンクに対して注釈メモを作成できる。ユーザーはそのmarkにタイトルを付与し、所属するtrail(要するにmarkを保管するフォルダ)を選択する。trailにはコメントを付与することができ、プライベートに保存もできるが、公開することもできる。trailが投稿(公開)されている場合、ユーザーは〔「次へ」のアイコンを〕クリックするだけで順次markが付与されたウェブページを閲覧していくことができる。Trailfireの新しいバージョンでは、友達を設定してユーザーが作成するすべてのtrailを共有する機能が追加されている。また友達をグループ化したり、複数のユーザーでtrailを共同編集(wiki trails)したりすることもできるようになった。注釈サービスと比較してみると、Trailfireは効果的な方向に機能を拡張するのに成功していると思う。DiigoやStickisといったサービスと異なり、Trailfireは注釈を見るだけなら、いちいちログインしたり、プラグインをダウンロードする必要がない。これは注釈の閲覧者を増やす上で大きなメリットだ。シンプルさではFleckに並ぶだろう。プラグインをインストールしていないユーザーのために、Trailfireのサーバーは一種のプロキシーとして、注釈を付けられたウェブページにAjaxの注釈のコードをエンベッドして表示させる。Trailfireでは、プラグインを持たないユーザーでも新しくリリースされたサーバーのプロキシー機能を利用したブックマークレットで注釈を書き込めるようになった。第2に、Trailfireは個人のtrailページを作成する機能を実現している。このページにはmarkされたウェブページへのリンクとサムネール画像が番号を付けられて一覧表示される。検索エンジンはこのtrailリストのページをインデクシングできるので、ときに応じてかなりの量の検索トラフィックを送り込むことがある。そういった例が最近のエープリフールのtrailだった。4月1日に168,000ものユニーク訪問者を記録したが、大部分は検索エンジンからの転送だった。[原文へ] Diigo Fleck shiftspace Stickis Trailfire [...]

  • http://blog.riywo.com/2007/12/03/links-for-2007-12-02/ links for 2007-12-02 -> As a Futurist…

    [...] TechCrunch Japanese アーカイブ » 調べ物が百倍楽しくなるツール、Diigo del.icio.usにも同時に投稿できるということでとりあえずDiigoのシステムを使うとしよう。でも del.icio.usのコメントは文字数制限があるからこんなに長く入力してもダメなんだろうな。 (tags: #webサービス *これはすごい Diigo) [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/diigo-revamps-social-bookmarking-service-with-v30/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Diigo、v3.0でソーシャルブックマーク機能を強化

    [...] 昨夜(米国時間3/19)、われわれはDiigoがソーシャルブックマークとページ注釈サービスをアップグレードしてバージョン3.0をリリースする予定だという連絡を受けた。Diigoでは2006年以来最大のアップグレードだとしている。このアップグレードの際には当時TechCrunchのライターだったMarshall Kirkpatrickが盛大に紹介記事を書いている。 [...]

  • http://gombay.wordpress.com/2008/04/17/diigo-%e3%81%ae%e7%b4%b9%e4%bb%8b%e8%a8%98%e4%ba%8b-in-techcrunch-2006%e5%b9%b48%e6%9c%88/ Diigo の紹介記事 in TechCrunch (2006年8月) « Gombay@Wordpress.com

    [...] clipped from jp.techcrunch.com [...]

  • http://matsuyuta.com/wp/archives/1306 diigo が便利すぎる件

    [...] Diigo日本「非」公式ブログ 調べ物が百倍楽しくなるツール、Diigo Diigo [...]

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