リサーチに欠かせないメガツールDiigo が明日(米国時間8/3)正式に公開となる。もうブログで紹介した人も(うちの愛すべきリーダーはじめ) 何人かいるけど、ソーシャルブックマーキングはもう飽和だし今さら参入ったって新味はない、そんな風に言う人はとても大事な点を見逃してる。これはウェブで働くナレッジワーカーにとっては夢が現実になったようなツールなのだ。こういうのがあるからこそ僕はウェブアプリが好きでいられるんだけどね。
ネバダ州Renoに本社のある同社。その社名は”Digest of Internet Information, Groups and Other stuff(ネットの情報、グループその他諸々のものを消化する)”の頭文字からきている。ブラウザ専用ブックマークレットも提供するが、Diigoを楽しむにはやはりFirefoxかIE対応のツールバーが必須だ。
ソーシャルブックマーキングの基礎はキッチリ押さえ、さらにシステムに大きな付加価値を与える各種機能を搭載。大人数のユーザーからネットワーク効果を構築できるかどうかはこのシステム次第というわけだ。
僕のお気に入り機能はページ上で単語をハイライトすると自動的にドロップダウンメニューが表示され(以下の画像を見てね)、以下のようなことがデキる点だ。:
- ハイライトした単語は、4つの検索エンジンを使って検索が可能
- ハイライトした単語は、4つのソーシャルブックマーキング・サービスで検索できる
- ハイライトした単語は、ブログサーチにかけることもできる。
- サイト内全文検索が可能(Google、Yahoo、Askのsite: search機能を使って)
- サイトURLへの外部からのリンクを4つの検索エンジンでサーチ可能(Technorati 、Googleなど)
- ハイライトした単語は、7つの垂直軸で検索が可能(ローカル情報からTV、株式情報まで)
これら検索機能はすべて管理ページからドラッグ&ドロップで並べ替えができる。いざやってみると説明で聞くほど複雑ではない。このドロップダウンメニューはAPIでホストしているブログのプラットフォーム多数に対応しているけども、これ以外にもブログにハイライトした単語を直接投稿する場所はまだたくさんある。
Diigoのサイトはまだこれから、という人で上記ヒントを手がかりにシステムを使い始めようと思ってる人のために少しアドバイス。
ソーシャルブックマーキング機能はとても良くて、簡単に公開/非公開の目的地を決めたりデフォルトも自分で設定できる。ブックマークしたページはキャッシュが残る。これはFurl.netで何度か助けられて、その価値は実証済みだ(これの無いFurl.netなんて、という感じだが)。
ただし同社のサイトはアノテーション(注釈)に頼る部分が大きい。Diigoのツールバーには、自分や他の人(この設定は自分の好きなように選べる)がメモを残したページに入るといつでも、そのページに注釈が入っていることを示してくれる。 貼り付けメモ(stickynotes)やプライベート設定のポップアップ注釈を残して、ハイライトした単語に添付すると、ずっとそのまま残っているので、後でまたそのページに戻って何時でもその注釈を参照できる。自分のメモで印をつけたページのコピーはDiggoのユーザー以外の人にもメールできるし、受信側にも自分がつけた注釈は見ることができる。本当に素晴らしい。
他のソーシャルブックマーキングのシステムで同時ブックマークを使うと、あるページに検索タームが見つかったら別々の色でこれをハイライトし、自分や他の全員のアーカイブをタイトル検索、URL検索、メモ(ノート)検索、全文検索が可能だ。このサービスはすごい! これまで何度も”Technorati This”や”del.icio.us look up”のブックマークレットを使ってきたが、これはDiigoの数ある機能の2つに過ぎない。Diigoならクリック1個でこれが全部できてしまうのだ。
まさに感動である。ブラウザからこのツールバーを外したら、またイチイチ手動でやらなきゃいけない、それを思うと外すのが惜しい。この先よっぽどひどい問題が起こらない限り、気が変わりそうもない。1ヶ月経ったら、どうなったか聞いてみて欲しい。絶対使ってると思う。Diggoを使ってもDel.icio.usを捨てる必要はない。どっちも同時に簡単に使えるし、同時に使ってもDiigoの機能は全部使うことができる。
おっと、褒めるのはコレぐらいにして改善点、改善点。やはりデータ・スタンピング、これはもう少し充実させて欲しいね。ページをブックマークした人が誰かは見えるんだけど時間の表示がない。あと、特定URLに添付されていないページのメモ機能。これは、あるトピックに関連するアーカイブに追加するためだけに使うメモのことだけど。それと電話からメモや画像を発行する機能。どちらもオープンソースのツールではサブミットできるようになっているが。最後に、僕のアーカイブと内容がだぶるタグやURL、ユーザーを僕にオススメで教えてくれたら嬉しいかな。
まあ、ドッサリある仕事も一つにまとめてくれる素晴らしいツールということで、こんな素晴らしいサービスを提供する会社なんだから同社には是非これからもがんばって欲しい。
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