周防大島町は11日、支所勤務時に町の外郭団体の口座から現金を不正に引き出し、総額約403万円を横領着服したとして、8日付で税務課の男性職員(31)を懲戒免職、また当時の上司3人を戒告処分にしたと発表した。職員は全額を返済しており、町や外郭団体は告訴しない方針。
町によると、職員は東和総合支所に勤務していた09年11月、町の外郭団体「東和陸奥顕彰会」の口座から150万円を引き出し着服。10年4月、別の外郭団体「東和地区民生委員児童委員協議会」の口座から150万円を引き出し穴埋めした。以後今年3月まで21回、同協議会の口座から計約375万円を引き出し、研修個人負担金などの現金収入も入金せず、総額約403万円を着服した。金は借金返済やパチンコなどの遊興費に使ったと説明しているという。
職員は4月1日付で税務課に異動。引き継ぎで残高が不足していることが分かり、不正が判明した。
〔山口版〕
毎日新聞 2011年4月12日 地方版