東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールを冷却するため、東京消防庁のハイパーレスキュー隊は19日午後1時半、放水作業を再開する。遠距離大量送水装置「スーパーポンパー」と「屈折放水塔車」を組み合わせて放水方法を設定し、約7時間にわたり無人での放水を目指す。一方、自衛隊は同日午後、同原発に対し、高圧消防車による地上からの放水を検討している。防衛省幹部が明らかにした。
放水は19日午前からの東電による電気工事終了後に再開。ハイパーレスキュー隊は同日未明と同様、海水をくみ上げて、屈折放水塔車を用いて地上22メートルから放水する。
東京消防庁によると未明の放水活動に携わった隊員の放射線量を測定した結果、問題はなく健康だという。【山本太一】
毎日新聞 2011年3月19日 東京夕刊