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東日本大震災:福島第1原発事故 IAEA、放射線量計測 特別理事会招集へ

 ◇事務局長来日

 東京電力福島第1原発の事故をめぐる各国の懸念を受け、国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長が18日、急きょ来日した。IAEAの専門家チーム4人も到着し、東京都内で同日夜から放射線量の計測に着手。19日から福島方面へ移動しながら計測を続ける方針だ。天野氏は「権威ある国際機関が独自に観測することで、世界の人が安心できるよう貢献したい」と述べた。

 IAEAは東京に連絡官を常駐させるほか、国内各地で独自に放射線量を測定する異例の対応を取る。21日にはウィーンで特別理事会を招集し、事故への対応を検討する。

 海外では日本政府の情報開示に対する不満が高まっており、在日米大使館が福島第1原発から半径80キロ以内の米国民に避難や屋内退避を勧告するなど、各国が広域の避難を促している。天野氏は「日本政府の対応もIAEAの基準に沿っているが、基準には幅があり、各国の考えに差があっても仕方がない」と語った。【山田大輔】

毎日新聞 2011年3月19日 東京朝刊

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