福島第1原発周辺からの避難者が、千葉県松戸市に殺到しようとしている。福島県内からバスで移動してきた24人を15日に受け入れたところ、16日は朝から「自分たちも受け入れてほしい」という問い合わせが相次いだ。
正午の時点で100件以上の電話がかかり、市は、新たに到着した16人と現在南下中の24人の計40人分の施設を確保した。避難指示が出ている20キロ圏内の広野町のほか、いわき市民も多いという。
松戸市は、福島県内から避難してきた人の放射線チェックをした後、避難所に収容する方針。ひとまず100~200人を受け入れる準備を整えている。担当者は「できる限り受け入れたいが、施設には限界がある。周辺市にも協力をお願いしたい」と話している。【西浦久雄】
毎日新聞 2011年3月16日 東京夕刊