東京都内のドラッグストアでは、不安を募らせた人々がマスクなどを求め、品薄状態になった。店側は冷静な対応を求めている。
オフィス街にドラッグストアなど18店舗を展開する山田薬品ではマスクが売り切れ。丸の内の店舗では、この日だけで約350個が売れた。同社は「本当に必要な人に届くよう落ち着いて対応してほしい」と呼びかける。
千代田区のキムラヤスーパードラッグ神保町店でも、15日はマスクが通常の10倍以上売れ、ヨウ素を含むうがい薬の問い合わせが相次いだ。同店の安野登さんは「健康被害を防ぐためにヨウ素を飲むのが有効だと誤った情報が流れたが、効果はないと伝えている」と話した。【長野宏美】
毎日新聞 2011年3月16日 東京朝刊