枝野官房長官は、午前の記者会見で、農産物から国の基準値を超える放射性物質が検出されたことを受けて、福島県東部の露地栽培のしいたけについて、当分の間、出荷を制限することを明らかにしました。枝野長官は「今回出荷制限をかけるのは露地栽培のしいたけで、施設内で生産されているしいたけは規制値を超えていない。今後の分析の結果、規制値を安定的に下回った場合は出荷制限を解除する」と述べました。
それによりますと、露地で栽培されたしいたけの出荷が制限される市町村は、福島県東部の、▽伊達市、▽相馬市、▽南相馬市、▽田村市、▽いわき市、▽新地町、▽浪江町、▽双葉町、▽大熊町、▽富岡町、▽楢葉町、▽広野町、▽川俣町、▽飯舘村、▽葛尾村、▽川内村の、5市8町3村です。また、このうち、飯舘村で生産された露地栽培のしいたけについては、摂取制限の指示も出されました。これについて、枝野長官は記者会見で、「今回出荷制限をかけるのは露地栽培のしいたけで、施設内で生産されているしいたけは規制値を超えていない。引き続き調査結果を分析して、必要があれば追加の指示を出すが、今後の分析の結果、規制値を安定的に下回った場合は、出荷制限を解除する」と述べました。しいたけを巡っては、福島県の▽飯舘村、▽伊達市、▽新地町で取れた露地栽培のしいたけから、国の暫定基準値を超える放射性物質が検出されたのを受けて、福島県は、今月10日、独自の判断で、3つの市町村のすべてのしいたけ栽培農家に、出荷の自粛を要請していました。