<花見客>
「いえーい」
今年もやってきました。
桜のシーズン!

大阪の花見の定番といえば・・・。
やっぱり大阪城公園。
今年もた〜くさんの人たちが楽しそうに花見をしていました。
しかし、この公園はある問題に悩まされてました。
そう、バーベキュー。
そもそも大阪城公園は火気厳禁。
危険な上に「煙」や「熱」が桜を傷めるからですが、これまでルールを無視してバーベキューをする人が絶えませんでした。

(Q.バーベキュー禁止って書いてるけど?・2010年)
<バーベキューをする人・2010年>
「見えないですね。どこですか? ど〜も、楽しんでま〜す」
今年はどうなっているのでしょうか?
早速、記者が訪ねてみると・・・
<バーベキューをする人>
「あ〜焼けてる焼けてる」
「めちゃ楽しいです。ステーキとかめちゃうまいし」
やっぱり今年もバーベキューをする人があちこちに・・・。
注意しに行かなくて、いいんですか?
<東部方面公園事務所 板谷安延副所長>
「『公園でバーベキューしたらだめなのか』という問い合わせがかなりたくさんある。今年については、一定の期間と場所で火を使ってバーベキューをしてもらえる区域を設けようと」
そう、実は今年から期間と場所を限定して火の使用が可能に。
つまり、堂々とバーベキューをしても大丈夫となったのです。
<記者>
「この周辺からバーベキューエリアとなりますが、ごらんの通りバーベキューを楽しむ人が多くいらっしゃいます」
今回設置された「バーベキューエリア」は大阪城公園・東外壕の東側にあり、面積はおよそ1万2,000平方メートル。

一度に300人以上がバーベキューを楽しむことができます。
<バーベキュー客>
「ネットで調べたら、大阪城公園が今年から解禁なってるというのを見て来ました」
「最高です。バーベキューを気兼ねなくできますし」
皆さん、堂々とバーベキューができて満足そうです。
続いてバーベキューエリア以外の場所を見てみると・・・
バーベキューをしている人はいないようです。
よく見ると公園事務所の職員が見張りをしていて、道具を持っている人に指定エリアへ移動するようにお願いをしていました。
<公園事務所の職員>
「バーベキューは今、この辺りにいらっしゃるのですが、東外壕の向こう側でしてもらうようにお願いしているんです」
<東部方面公園事務所 板谷安延副所長>
「みなさん、理解してくれてあっち(バーベキューエリア)に移動してくれている」
(Q.大阪の人のマナーは良い?)
「そうですね、有り難いことですね」
バーベキューをしない花見客も、この取り組みについては賛成のようです。
<バーベキューをしない人・女性>
「いいと思う。元々禁止って書いてるのに、やっている人がいっぱいいるのはどうかなって」
<バーベキューをしない人・男性>
「分けた方がいいとおもう、匂うから。特に子どもがいると、火傷したら危ないので」
バーベキューエリア以外の人たちも安心して花見ができているようです。
しかし、午後6時ごろ、もう一度公園を訪ねてみると・・・
あー、禁止エリアでバーベキューをしている人が!
(Q.バーベキューエリアができたのは知っています?)
<禁止エリアでバーベキューする人>
「そうなんですか? 知らないです」
(Q.エリアがもうちょっと向こうにあってバーベキューができるようになったんですが?)
「あー、そうなんですか。わかりました」
実は、職員の見回りは夕方5時半まで。
その後、見張りがなくなったのをいいことに、途端に禁止エリアでバーベキューをする人が現れてしまったのです。

<禁止エリアでバーベキューする人>
「最高です、でもここバーベキュー禁止なんですよね、聞いたら」
<記者>
「本当はやったらだめなんですよ」
しかもダメだとわかっていてやっているようです。
<禁止エリアでバーベキューする人>
「ちょっとぐらいやったら。マナー守ってきれいにして帰るから。ルールは破るけどマナーは守る。名言だ、それ」

ゴミを持って帰るのは当然のこと。
そもそも、バーベキューをすること自体がマナー違反なのです!
これではせっかく公園側が設けたバーベキューエリアも意味がありません。
さらに、桜の枝に傘を吊して光を点す人まで。

「桜の木を大事にしよう」という意識はまったく感じられません。
<東部方面公園事務所 板谷安延副所長>
「バーベキューエリアを作ったけど全然意味なかったとなれば、火気厳禁でいかなあかんのかなとなるかもしれない。是非、今年に関してはバーベキューをする人はエリアを利用してもらいたい」
せっかく作られたバーベキューエリアも、今年の状況次第ではまた中止になってしまうかも知れないといいます。
1つのマナー違反が大勢の人の迷惑となるかもしれないことを、もう一度考える必要がありそうです。
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