事件【放射能漏れ】東電、使用済み燃料棒の搬出を検討2011.4.13 11:50

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【放射能漏れ】
東電、使用済み燃料棒の搬出を検討

2011.4.13 11:50

 東京電力は13日、福島第1原子力発電所の事故で、1~4号機の使用済み核燃料プールから燃料を取り出す計画の検討を始めたことを明らかにした。1、3、4号機は、これまでの水素爆発などでプールがむき出しの状態。東電は、発電後も発熱を続ける使用済み核燃料からの放射性物質放出を防ぐためには、早期にプールから取り出すことが不可欠と判断している。ただプールには高レベルの放射線量があることが予想され、ガレキなどの障害物も散在しており、作業着手の時期は見通せていない。

 発電で使われた核燃料は建屋の外には出さず、数年間、プールで冷やした後、建屋内にあるクレーンを使って「キャスク」と呼ばれる密閉型の鋼鉄容器に移し運び出される。ただ1、3、4号機については水素爆発などで建屋内のクレーンが使えない可能性がある。このため東電では「建物の外側に鉄骨を組み、外部の大型クレーンで燃料棒をつり、地上に設けた仮設プールに燃料を移してからキャスクに入れる方法や、クレーン車で取り出す方法などを検討する」としている。

 東電では、燃料棒を取り出す作業を進めるため、12日には4号機のプールの水を62メートル級のコンクリートポンプ車を使って採取。採取した水の放射性物質の量などを分析し、プールの状態を詳しく調べる作業を進めている。ただ、作業実施には燃料棒の現状確認や、爆発で飛び散ったガレキ撤去など環境整備が不可欠という。

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