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2011年4月12日(火) 19:18 |
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五右衛門風呂で被災地に安らぎを
香川県の芸術家が、岩手県の被災地を訪れ、避難所の被災者に3日間、お風呂を提供しました。 もちこんだのは現代アートで使う五右衛門風呂でした。
香川県坂出市の彫刻家・さとうゆうじさんです。 さとうさんのトラックは、現代アートで使う五右衛門風呂や風呂を焚く道具を運ぶためのものです。 さとうさんは、現代アートのひとつとして、この風呂釜を瀬戸内の島などに運び、住民や観光客とともに風呂の中から風景を見るイベントを行ってきました。 今回の震災、自分が持っている風呂の設備が、被災者のために役に立つのではと、ふと思いついたといいます。 さとうさんは、3月30日の夜、自らトラックを運転して、およそ20時間かけて岩手県の被災地へ入りました。 そして4月1日夕方に、現地のボランティアとともに陸前高田市の小さな避難所を見つけテントを立て、その中で風呂を焚きました。 風呂の釜も水もガスボンベもすべて香川から持ち込んだものです。 そして3日間、夕方から夜遅くまで、住民がいつでも好きな時間に風呂に入れるように工夫しました。 さとうさんは、実際に現地に足を運んだことで、人々のニーズが避難所の規模や時期によって変わっていくことを感じたといいます。 現地のボランティアとも連絡を取りあって、今後も必要な支援をしていきたいと話しています。
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