放射線は血液にダメージを与える
血液の一部がプラスイオン化する原因としては、紫外線や静電気、電磁波、放射線の影響が考えられますが、そのプラスイオンを発する最たるものが放射線なのです。放射線によってマイナス水素電子(マイナスイオン)を失った状態が酸化で、「酸化」を別名「老化」と呼んでもよいでしょう。この老化を引き起こす活性酸素によって生じた過酸化脂質を、体にとりつく「サビ」ととらえるとわかりやすいと思います。
病的な細胞を電気的なバランスで分析すると、プラスイオン化していることがわかっています。傷やおでき等も同様です。この時にマイナスイオンを供給するとプラスイオン化した血液にマイナスイオンが供給されるため、サラサラ状態に血液の状態に戻すことができます。酸化してしまった細胞にマイナス水素電子(マイナスイオン)を与え、元の元気な状態に戻す働きを還元といいます。森林浴が体によいといわれているのは、木々が発するマイナスイオンの働きなのです。
放射線が引き起こす病気
放射線の問題点は、それを過剰に浴びると大量の活性酸素が発生することで、血液の流れが悪くなることです。とくに、血液の浄化にあたる腎臓と肝臓に被害が出やすくなります。腎臓が管理する甲状腺や骨髄に異変が生じると、甲状腺ガンや白血病を発症しやすくなります。また、成長段階にある細胞が放射線を受けると、遺伝子が損傷し、プログラムミスによりガンや奇形といった成長・発育障害が引き起こされます。ですから、大人よりも子供にその害が出やすいということになります。
チェルノブイリ原発の放射線漏れ事故により、多くの子供たちに甲状腺がんと白血病が発症しました。小児期にレントゲン検査を過剰に行うと甲状腺がんになりやすいともいわれています。また、ジャガイモやタマネギなどに芽が出ないようにコバルト60を照射した照射食品が出回っていますので注意が必要です。
放射線の性質
陰性の性質は「冷やす」、「ゆるめる」、「溶かす」働きなどで代表されます。言葉を換えれば、広がって行こうとする拡散性や遠心性と見ることができます。それに対して陽性の性質とは「温める」、「しめる」、「固める」働きに象徴されます。言い換えると縮こまって行こうとする収縮性や求心性ととらえることができます。この陰陽の尺度をつかって放射線を見ていくとその対策を講じることができます。
放射線の性質は、物を透過して遠くに広がろうとする強力な拡散性です。ですから原爆症は、爪や皮膚が溶けてケロイド化し、毛穴が開いて髪の毛が抜けたりする陰性な症状が現れます。原爆の場合は熱線によって一瞬で体が溶けて揮発してしまいます。放射線治療などで被曝した場合も、赤血球や免疫細胞が溶けて貧血の傾向が出たり、血液が崩壊して白血病が引き起こされたり、腸がゆるんで便秘をしたり、体が冷えてだるくなったり、髪の毛が抜け落ちたり、といった陰性化した症状が現れます。