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最終更新:2011年4月12日(火) 18時29分

民主党内から首相・執行部に批判噴出

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 原発事故への菅政権の対応を巡っては民主党内でも不満がくすぶっていましたが、週末の統一地方選挙で民主党が大敗したことをきっかけに、菅総理や執行部への批判が噴き出し始めました。

 「幹事長はいつまでそこに座ってんだ?」(民主党・山本剛正議員)
 「誰だ!今、言ったのは!」(岡田幹事長)

 民主党の代議士会では、統一地方選での大敗を受けて岡田幹事長の責任を問う声が公然と上がりました。

 「正直言って、幹事長室が何してたのよと私は言いたい」(民主党・奥村展三衆院議員)

 また、小沢・前環境大臣は、菅総理の政権運営について「与野党協力は今の状況では難しい」と語り、第一次補正予算の成立後、5月の連休明けに態勢の立て直しが必要だという考えを示しました。

 福島第一原発の放射性物質の封じ込め策を巡っては、政府はアメリカ政府との協議機関を発足させ、福山官房副長官と細野総理補佐官を中心に作業を進めてきました。しかし、こうした「政治家主導」の対応にも厳しい指摘が出ています。

 「全体像を見ながら、まだ進んでいないのかなと。そこがやはり抜けたところで原子力安全委が全体像、将来像を見ながら助言していく、その機能が、申し訳ないですけど今回は果たせてないと」(民主党・空本誠喜衆院議員)

 かつて「東芝」で原子力のプラントの設計を担当した経験を持ち、今回も政府側に助言してきた民主党の空本議員は、「菅政権では専門家の助言を反映させる仕組みが機能していない」と言います。

 原発の建屋をテントやシートで覆う、という案も検討されていますが・・・。
 「一番考えなければならないのは、水素爆発に対する対策を打ちながら専門の建設・土木の方にしっかりお願いすべき」(民主党・空本誠喜衆院議員)

 テントで覆っても、内部での水素爆発を防ぐため換気の仕組みが必要で、放射線量の高い現場での作業をいつ始められるのか、めどは立っていないといいます。

 「政治家主導」での対応を強調してきた菅政権ですが、いくつもの課題に直面しています。(12日16:23)

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