戦後30年間にわたり、宝塚市を訪れる温泉客らを楽しませた劇団「宝塚新芸座」の元団員たちが17日、かつてけいこに励んだ市立宝塚文化創造館(宝塚音楽学校旧校舎)で「思ひ出公演」を開く。故花登筐氏の人情喜劇を上演予定で、出演者の多くは70、80代。「新芸座を懐かしみつつ、シルバー世代を勇気づけたい」と意気込んでいる。
新芸座は1951(昭和26)年、宝塚歌劇団創始者の小林一三氏によって設立され、宝塚大劇場近くの宝塚新芸劇場を中心に活動した。花登氏や故今東光氏の喜劇をほぼ毎日上演し、近くの温泉客が、風呂上がりに楽しんだという。
約70人の元団員たちは年1回、同窓会を開いてきた。昨年5月の集まりで「もう一度やりたい」と声が上がり、今回の企画が持ち上がったという。
公演には約20人が参加する。花登氏作でヒットを飛ばした「粉雪の村」を上演した後、当時も公演の最後を飾った「河内まめかち音頭」を全員で踊る。
1日2回公演で、午前11時の回に残席がある。前売り・当日とも2千円。市文化振興財団TEL0797・85・8844
(上杉順子)
(2011/04/13 09:15)
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