今のグランパスには勝利が何よりの薬になる。4−0のスコアが示すほど内容に大きな差があったわけではないが、この勝利は、失いかけていた自信を取り戻すきっかけになるだろうし、1次リーグ突破への展望が見えてきた。
もっとも効果的だったのは金崎がヘッドで決めた2点目。前半ロスタイムという時間帯が良かっただけでなく、6日のFCソウル戦で先制しながら引き分けていただけに、チームに自信と余裕をもたらした。
ソウル戦から4−4−2の布陣にして、サイドを効果的につかったグランパスらしい攻撃が見られるようになってきた。単純にクロスボールを入れるのではなく、中央を使いながら、相手の守備のバランスを崩してサイドにボールが入る場面が多くなっている。もっと連動性が出てくれば、さらに厚みのある攻めができる。前半はチャンスとピンチが交互に訪れる展開で、必ずしも安定していたわけではないが、勝つことでいい方向に進んでいくだろう。
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