リニューアル工事が進む住吉浜リゾートパークのエントランス=26日
総合レジャー施設の住吉浜リゾートパーク(杵築市守江)が、社会福祉法人「博愛会」(大分市、釘宮卓司理事長)の傘下で、4月1日にリニューアルオープンする。レジャー施設としての機能は従来のまま、障害者の社会参加を進める就労支援施設としての再出発となる。
新・住吉浜リゾートパークは宿泊、飲食施設を充実。イチゴのハウス栽培など農業施設も今後整備し、観光、福祉、農業を3本柱に運営する。障害者がグループホームで生活しながら、宿泊室のメンテナンスや園内の整備、農作業などに従事して就労能力の向上を図る。
園内にあった「マリンホール」を「マリンホテル」に改装し、バリアフリーの宿泊室12室を設けた。寝たきりの人が利用できる専用浴槽を備えた部屋を用意。レストランもバリアフリーにし、夕・朝食は食べ放題で楽しめるようにした。
同パークは1974年に開業。近年は施設の老朽化や他のテーマパークなどとの競合で集客力が低下し、2005年3月期の売上高が約4億5千万円と、92年のピーク時の半分以下に落ち込んだ。運営会社の住吉浜開発は約26億円の借入金が返済できなくなった。このため、約23億円の金融債務を県中小企業再生支援協議会の再生スキーム(手法)で2億円にまで圧縮し、博愛会が肩代わりした。
昨年11月から施設を一時閉鎖して改装に着手。一方で住吉浜開発は特別清算を申請。新たに運営の一部を請け負う住吉浜リゾート開発(後藤文俊社長)を設立し、従業員の約6割に当たる22人(正社員19人、パート3人)を再雇用した。
同社は「バリアフリー化や障害者の作った野菜を食材に使うなど施設全体で福祉の考えを進めている。新生・住吉浜にぜひ訪れてほしい」と話している。
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