茅台酒、1本1億円＝バブルの象徴？　―中国

　【北京時事】12日付の中国紙、北京青年報によると、貴州省の高級白酒「茅台（マオタイ）酒」がこのほど、1瓶890万元（約1億1500万円）の高値で落札され、中国のカネ余りバブルの象徴として関心を集めている。
　白酒は穀物を原料とした蒸留酒。茅台酒は強い芳香が特徴で、年代物は数十万〜数百万円で売買され、ニセ物が出回るほど人気がある。現存する最も古い酒として注目された1950年代物が、200万元近い高値で落札されたケースはあったが、今回の落札価格は一気に跳ね上がり、愛飲家はマネーゲームの対象にされると警戒を強めている。
　主催者によると、落札されたのは1992年に約100年前の原料で製造され、世界で10本しか現存しない「漢帝茅台酒」。瓶には純金製の装飾が施されている。落札者は「1000万元あっても、大都市の豪邸は手に入らない。希少な酒を入手できたのは価値がある」と話している。　

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