事件【福島原発「レベル7」】工藤和彦・九州大特任教授「必要以上の不安感じることない」2011.4.12 21:14

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【福島原発「レベル7」】
工藤和彦・九州大特任教授「必要以上の不安感じることない」

2011.4.12 21:14

 工藤和彦・九州大特任教授(原子炉工学)の話 全体として大変厳しめに評価したという印象だ。従来の「レベル5」から2段階上がったからといって今後の危険性が増したということではなく、あくまで現状を評価したものだ。これまで事故の初期に放出された放射性物質の総量を把握しきれていなかったが、予想以上に多かったことがわかったということだと思う。福島第1原発はかろうじて小康状態を保っている状況で、余震が続いていることもあり予断は許さないが、必要以上に不安を感じることはない。

 今、明らかになっている放出された放射性物質の総量については、水素爆発直後の影響が大きいと思う。現在もある程度の放射性物質の放出は続いていると思われるが、周辺のモニタリング調査の結果を見ても、放射線量の値が上がっているわけではない。事故直後から右肩あがりに放射線量が増えているというより、やはり事故の初期の影響が強いのではないか。

 同じ「レベル7」でもチェルノブイリ原発事故と比べて放出量は1割程度であり、様相が異なる。今後は、原子炉をきちんと冷却するシステムをつけて、確実に冷やすことができるようにする必要がある。

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